技術部の能津です。
MF FIBERのファイバーロッドは、お客様の仕様に基づき、スライバー加工から成型加工まで社内で一貫して製造しております。ファイバーロッドの形状は多種多様にわたり、その用途は筆記用具用インキ吸蔵体、液体芳香剤の吸い上げ芯、医療用止血部材や液体用フィルター等に使用されています。
今回は、用途の一つとして、水耕栽培用培地に使用されていますファイバーロッドを紹介します。
水耕栽培は光、温度、湿度や水質をコントロールすることによって“ファイバーロッド”の培地に植物の“タネ”を植え付け、良質の野菜を育てます。当社はスライバーの成型・加工技術を応用して植物工場の水耕栽培用の“培地”を生産しています。植物工場建設の実績はありませんが、お客様のご要望に応じて原料調合や形状を選択して、培地を提供させていただいています。更に、より良い培地を開発するために、社内で栽培棚を作り、培地の性能を確認する目的で野菜の生育実験を進めています。
写真は培地にタネを植えてから5日目の状況です。
順調に発芽し、成長を続けています。